Mixクッキング日記

日常生活の一コマを綴っています

手作りハム

前回、築地のネタで熱くなってしまって、肝心の手作りメニューの紹介まで辿り着くことが出来なかったので、今回はその回に紹介出来なかったメニューを。

築地のお話よりもさらに遡ること2ヶ月近く前、夏に差し掛かった季節の変わり目で、暑さにめげそうになっていた頃、冷たい麺というのに惹かれて、通りかかった鳥そば屋に入った。鳥ラーメンと言うのか、ジャンルはよくわからないが、とにかく鶏だしであることを売りにしている感じのお店だ。

冷麺目当てで入ったが、初めての店では一番オーソドックスなメニューを選ぶべき、という信念に従い鶏塩ラーメンをオーダー。出てきた麺の上に盛られた具材の中にそれはおりました。

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普通のラーメンならばチャーシューが乗るポジションに、鶏ハムのようなものが載せられており、それは見た目からでもシットリしていることがわかるような、上品な薄ピンクをしていた。食べてみても期待を裏切らなかった。その時は、それが何なのかあまり深く考えてもなく、ただ珍しい具材だな、という捉え方をしていた。そして後日、ささ身の活用法の紹介で、ささ身ハムの作り方というのを見つけて、あの日のラーメンの具材とつながった。

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「そーか、あれはささ身のハムだったのか」知れば納得の食感。自分でも作れるような気がしたので、早速試してみる事にした。作り方は至ってシンプルで、下味をつけたささ身を重ねてラップで縛り、湯にくぐらせるだけで出来るという。ただし下味をつけてから半日ほど置いておくというのが意外と面倒だったりする。半日待てる時間のあるときに限られてしまうから。

当人としては少し味や風味に不満があったものの、わりあいKちゃんには好評で、また近いうちにリトライしようかな、と候補にいれている。

築地の鯵フライ

そろそろ築地市場が移転じゃない?ということで、前々から行きたいと思っていた築地市場のマグロの競りに、移転前に是非とも行っておこうとプランを立てた。

築地市場の冷凍マグロの競りは、整理券を貰えば誰でも見学OKという、ただし競りの時間は朝5時。整理券の発行はそれよりも更に早く4時開始。話によれば、あまりの人気ぶりに4時の受付開始には整理券をゲット出来ないことも多いらしい。そんな時間に電車はないので、Kちゃんの運転するバイクで早朝の築地に向かった。

起床はなんと朝の2時!もはや朝なのか夜なのか…。3時前には出発し、築地に着いたのが3時半、さすがにこの時間ならば整理券をゲット出来るはず、だったのだが甘かった…。

3時半で既に定員の120名に達してしまい、呆気なく築地で門前払いを食らってしまった。競り見学に来るのは殆どが外国人観光客だという、見れば外国人観光客と思われる人々があちこちに。この時間の築地には、外国人観光客と築地で働く男達と、カタコトの英語で「ツナ、オークションツアー、フニッシュ!」を連呼している門番のおじさんしかいない、異様な雰囲気だ。

まだ薄暗いあさの3時半、朝の早い築地は既に昼間の様な活気をまとって動き始める。ターレットと呼ばれる独特の乗り物に乗った「築地の男」達が、縦横無尽に走り回っている。鋭い目つき、短く刈り込まれた頭、足元には黒いゴム長靴というのが築地の男のあるべき姿のようだ。

ボサッと歩いていると、喝を入れられそうな気迫がみなぎって、部外者には独特の緊張感が漂っているように感じられる。

そんな世界に早朝3時半に投げ出されたわけで、迂闊にウロウロすることも出来ず、とにかく築地界隈で朝食をとるために、時間を潰して待とうということになった。

狙いをつけたのは、以前から気になっていた鯵フライが有名な場内の食堂。時間になって行ってみると長蛇の列!原因は両隣にある寿司屋のようだ。朝の5時だというのに外国人観光客の列!列!列!3時間待ちも普通だとか…。すっごいパワーだ外国人観光客。そんな寿司屋の行列を尻目に、待つことなくお目当の食堂へ。やはり年季の入った築地だけに、この店の中も相当に年季の入った様子、お世辞にも綺麗とは言い難いし、元来働く男達の為にある食堂なのだから、ゆっくり腰を落ち着けて食事する雰囲気はない。それでも、名物の鯵フライは待った価値はあって、フワッフワの身は、今まで食べたどの鯵フライとも違っていたし、魚臭さは皆無、鯵特有の香りすらしないのには驚いた。鮮度の違いだろうか?鯵であって、鯵でないような、今まで食べていた鯵フライが間違いなのか?鯵フライの概念を変えてしまうような逸品だった。

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一緒に行ったKちゃんは海老フライをオーダー。有頭の海老が3尾乗ったなかなかのボリュームだったが、あいにく写真がないので様子をお伝えすることが出来ない。あのボリュームであのお値段なら、納得かもしれない。

さて、今回は築地の話を肴に本日の手料理のネタを書くはずが、築地の話で思った以上に尺を取ってしまった。人様の料理で記事を書くのは本来の趣旨に反するので非常に不本意ながら、今回は手料理ではなく単なるグルメブログという事で締めくくらせていただくことにする。よって、タイトルも当初のメニュー名から「鯵フライ」に変更させていただこう。

では、次回こそは手料理話にて。

ナスと鳥ひき肉の照焼き

このところ生活が変化して、ついつい記事更新が後手になってしまっていた。料理も片手間になりがちだったので、少々前の話を。

最近ヒットを飛ばして、なかなか手料理の調子が良い。今回もこのメニューが降臨したかのようにひらめき、導かれるようにして作った。自分で言うのも何だが、実に美味しかった。いや〜、手前味噌で恥ずかしいが、自慢したいくらい美味しかったのだからしょ〜がないや。

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丸ナスに豆腐と鳥ひき肉のタネを乗せて焼き、照り焼き風に仕上げたもの。丸ナスを使ったのが良かったのだろう、肉厚でしっかりした肉質がひき肉にも照り焼きの味付けにも負けず、ナスとしての仕事をしっかり果たしてるのがポイントになった。

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一つ困ったのは、一つ一つのサイズが大きすぎて、手持ちのフライパンでは一度に焼ききれなかったこと。焼き上げに思わぬ時間をようしてしまった…これをきっかけにして、大きめのフライパンを買おうと決心した。

【材料】

丸ナス3本

豆腐150g

鳥ひき肉150g

小麦粉(糊付け用)


醤油大さじ1

みりん大さじ1

砂糖大さじ1


豆腐はよく水切りし潰しておく、塩を少し加えて混ぜ、粘りを出した鳥ひき肉に潰した豆腐を合わせて、さらによくこねる。軽く糸引くようになったら捏ねるのを止めて、等分になるにようにタネを分ける。


ナスはヘタを取って1㎝程度に輪切りにし、水にさらさずにそのまま表面に小麦粉を薄くふるい、タネをナスの上に乗せる。


タネを乗せたナスを焼く、タネが下になるように焼く。焼き色が付いたら、合わせておいた照り焼きの調味料を回し入れる。

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トマト素麺

作りたいと思うレシピがスーッと降りてくるのは、良い兆候。美味しい物が作れる予感だ。冷麺に落ち着こうとしていたのに、どういうわけかふと、このメニューを作ってみたい衝動に駆られ、あとは適当に買い物リストをなぞらえ、手に入れられる食材で賄うことにした。

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どこかで食べた経験があるのか、さして迷うこともなく合わせる食材を選ぶ事が出来たのは、本当にこのレシピが降臨した感じを思わせた。

トッピングにささ身を乗せたのはKちゃんのアイディアで、これも申し合わせたかのように良く合った

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冷たいトマトのスープと喉越しの良い素麺と、夏のメニューにまた一つ新しい仲間が増えた。

クロックムッシュ

そしてまた、朝食パンメニュー。

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先日はフレトー巻を紹介し、少し卵液の浸し方が甘いのではないかという自己分析も加えて客観的に見てみたところ、やはり少し卵液の分量を増やして作ってみることにした。すると劇的に出来が一変し、素直に美味しい味になった。(今までのは正直、食パン臭さが気になっていただ)


だからと言って、そう再々フレトー巻ばかりでは飽きてしまうと思い、原料はそのままに、趣向を変えて塩味系の物に変えてみようと、思いついたのがクロックムッシュだった。

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最近のオシャレ系パン屋では見かけることも少ないが、スーパーの一角にあるようなパン屋では、恐らく今も現役で活躍中であろう。食パンにチーズやハムを挟んで、卵液に浸して焼いた、お惣菜系パンの走り的なもの。高校生の頃にアルバイトしていたパン屋でも、開店当初からある看板メニューだと言っていいたっけ。当時は何の変哲もない、チーズサンドじゃないかと思っていたが、今は何となく、その良さや長く愛される理由も分かる気がしている。

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単純なレシピながら、自分で作るのは初めてだったように思う。いつものフレンチトーストとは印象も違って新鮮で、また一つ朝のメニューにバリエーションが追加されたように感じた。

タコライス その②

投稿する記事は、メニューが被らないように気をつかってきたので、今回初めての同一メニューの登場ということに成りました。

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タコライスはある一定の周期で食べたくなるという、Kちゃんも私もお気に入りの一品す。今回は普段行かない大型スーパーに繰り出したこともあり、日頃は見ない多彩な食材に、テンション上がり気味。食材が充実してるって素晴らしいなぁ〜。挽き肉ひとつとっても牛挽き・合挽きはもちろん、粗挽き肉なんてのもある。粗挽きは使ったことがないので、興味本位で粗挽き肉を使ったタコライスを作る事になった。

当然の事ながら、扱い方は普通の挽き肉といたって同じだか、ひき加減の粒が大きく、ハンバーグに使うには、少し粘りに欠けそうだなという印象。あと、肉の味がハッキリわかりやすいので、良い肉でないと厳しいように思われる。

結論、普通の挽き肉で十分ということで落ち着いた。何事も経験あるのみ。

チキンピカタ

鶏ささみの新しいレシピを模索していたら、ふと思い出したメニューがあった。学生時代にアルバイト先のランチメニューにあったピカタ。当時は聞きなれない料理名に、暫く「ピカタ」か「ピタカ」か頭がごっちゃになっていたりしたが、案の定お客さんの方も、「ピカタって何?」って人も少なくなかったりした。

蓋を開けてみれば、名前の割に地味な料理というのも知った。ピカタと言うのは主にスライスした肉なんかに、小麦粉と味付けした溶き卵を衣にして焼く調理法で、正直言ってオシャレ度はあんまり高くない、家庭料理に思えるが、イタリア料理の調理法の一つらしく、バイト先のイタリア料理屋でもメニューに入れていたらしい。改めて自分で作ってみて、その手軽さと見映えの程度によって、家庭料理であることを確信した。

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だってほら、なんて庶民的な画。今回はKちゃんも大好きなささ身をメインにしたものの、豚肉なんかだと、下処理もなくてもっと手軽に作れるだろうなと思ったりした。