Mixクッキング日記

日常生活の一コマを綴っています

ポッサム

今回は本格的な韓国料理です。

とある日のとある場所で、韓国料理の料理教室のポスターを見つけ、ほんの興味本位で参加してみることにした。Kちゃんも半ば強制的に参加。料理の内容は参加するまで知らされないという、ミステリーツアー並みの超ミステリー料理教室。韓国人講師から教わる本場韓国の味というのはとても魅力的。本日のメニューは「ポッサム」と言って、名前は聞いたことがあるものの、食べるのは恐らく初めて、もちろん作るのも。韓国では人が集まるお祝い事の席では欠かせないおもてなし料理らしい。客人をもてなす際の料理でもあるので、訪問先おお宅でこのお料理が出てくれば、多いに歓迎されている証らしい(と李先生) 

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さて、このポッサムは韓国語で「包む」という意味。茹でた豚の三枚肉と味付けした野菜(ネギやニラなど)を白菜に包んで食べる。塊の三枚肉を大鍋でじっくりと茹でていくところが大仕事である。とても普通の家庭では用意できないようなサイズの寸胴に、ひと塊が1㎏近くもある肉をそのまま放り込む。玉ねぎやニンニク。生姜なども一緒に煮込んでいくので、豚から出る出汁がいい具合のスープとなる。韓国人はこの出汁を捨ててしまうということだが、せっかくなのでお出汁としていただいて帰ることにした。

いただいた出汁は翌日スープにリメイクしたので、その様子はまた後日。

ポッサムの味付けとなる香味野菜の浅漬けキムチ(勝手に名前付けました)、これが味の決め手になる大切な役割をするとのこと。とにかくすべての野菜を千切りし調味料と和えていく。確かこの日の材料は、大根・玉ねぎ・ニラ・ニンニク・リンゴ・梨

李先生曰く、リンゴと梨は食べる直前に和えると水っぽくならずに美味しくいただけるとのこと。さすがに韓国家庭の味そのままだけに、結構辛い。ただこのリンゴと梨が絶妙な仕事をしているお陰で辛みが沈められ、みずみずしさとまろやかな甘みがプラスされて、最高に美味しい。お隣の国の料理は近い部分も多いながら、やはり全く違った部分もあり本当に面白い。こんなに沢山の野菜をペロリと平らげてしまえる。韓国料理がヘルシーと言われる所以がここにあるような気がした。

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さて、お持ち帰りでいただいた茹で豚は食べきれずに冷凍保存となった。また後日この豚を使ってリメイク料理を紹介する日が今から楽しみである。